妻が60歳から毎年受けとっているお宝個人年金から税金3万円が源泉徴収されています。
この税金3万円は、妻の所得にもよりますが、確定申告すれば全額戻ってきます。
妻は確定申告の知識がありませんので、私が代理で申告します。
今年も2022年1月28日にe-Taxで確定申告書を作成し送信しましたので、
最新の申告手順や申告内容をご紹介します。
これから確定申告して税金を取り戻したい方の参考になればと思います。
お宝個人年金とは
私の妻がバブルの時代に契約した個人年金は、お宝個人年金といわれるものです。
支払ったお金が満期時に倍ぐらいになって年金として60歳から10年間支給されます。
今は低金利の時代となり、こんなに有利な個人年金はありません。
妻のお宝年金については、こちらの記事をご覧ください。
お宝個人年金から毎年所得税が源泉徴収されます
本当にありがたーーい!お宝個人年金ですが、
年金として受け取ると、妻の場合、毎年所得税を3万円も源泉徴収されます。
この税金3万円を取り戻すには、確定申告する必要があります。
妻は確定申告の知識がありませんので、私(夫)が妻の確定申告をしています。
妻のお宝年金から引かれる税金についてもこちらの記事をご覧ください。
確定申告しました!今年も税金3万円が全額戻ります
こちらが妻の確定申告の結果です。このデータが2022年1月28日に税務署に送信されました。
妻の所得税は0円ですので、源泉徴収されていた所得税33,186円全額戻ってきます。
我が家で行った確定申告の手順
パソコンでe-Taxを使って行う確定申告は、今年2022年からマイナンバーカードをICカードリーダーだけでなく、スマホで読み取る方法が追加されました。我が家は古いスマホですので、ICカードリーダーを使う方法になります。
準備するもの
1 収入や保険料の支払い証明書
確定申告するには、給与や年金の源泉徴収票や保険料等の支払い証明書が必要です。
これらの書類は、2022年1月末までに郵送されてきます。
No. | 入手できる時期・方法 | 令和3年(2021年)分の支払い証明書 |
1 | 2021年9月10日 郵送 | 生命保険料控除証明書(アフラック) |
2 | 2021年10月6日 郵送 | 生命保険料控除証明書(明治安田生命) |
3 | 2021年10月1日 郵送 | 地震保険料控除証明書(ソニー損保) |
4 | 2021年1月1日〜12月31日 | 医療費の領収書(妻と夫)(家に保管) |
5 | 2022年1月14日 郵送 | 年金基金の源泉徴収票(妻) |
6 | 2022年1月18日 郵送 | 個人年金の年金支払証明書(妻) |
7 | 2022年1月19日 郵送 | 公的年金の源泉徴収票(妻) |
8 | 2022年1月26日 郵送 | 国民健康保険税と介護保険料の納付済額のお知らせ |
9 | 2022年1月26日 パート先から手渡し | パート給与所得の源泉徴収票(妻) |
これらの書類は確定申告(e-Tax)で、原本を提出しなくても良いのでありがたいですね。
2 マイナンバーカード
マイナンバーカード(妻)を用意します。e-Taxを利用する時にICカードリーダーかスマホで読み取ります。
2022年の確定申告からICカードリーダーの代わりにスマホで読み取る方法も採用されました。残念ながら我が家のスマホはカードを読み取れない古い機種です。
3 銀行預金通帳
銀行預金通帳(妻)を用意します。もどってくる税金の振込み先を確定申告で入力します。
いつ確定申告できる?
電子申告(e-Tax)は、2022年1月4日から3月31日(注1)の間、ほぼ24時間利用できます。
今回のように、払いすぎた税金を戻してもらう還付申告は、1月1日から5年間が申告期限となっていますが、今年の住民税に影響しますので、確定申告の期限 2022年3月15日(火)までに還付申告をした方が良いと思います。
e-Taxのホームページに2022年1月から3月までのe-Taxが利用できる時間が記入されたカレンダーがあります。
⇒ 国税庁e-Taxのホームページの『e-Taxの運転状況・利用可能時間』を見て下さい。
e-Taxのホームページへ
1 ネットで国税庁の『令和3年分 確定申告特集』のページを開きます。右上の『確定申告書等の作成はこちら』を選択します。
2 『国税庁 確定申告書作成コーナー』のトップ画面が表示されます。『作成開始』か『保存データを利用して作成』を選択します。我が家の場合、前回の申告データを利用しますので、右側を選択しました。
3 過去の年分のデータを利用して『新規作成』をします。
4 税務署への提出方法は4つの方式から選べます。我が家は『マイナンバーカード方式 (ICカードリーダーライタ』を選びました。今年2022年から一番左のスマホでマイナンバーカードを読み取る方式が追加されています。
5 作成する申告書等と年分が選べます。『令和3年分の申告書等の作成』を選びます。
次の画面になりますので、1番左の『所得税』を選びます。
6 マイナポータル連携の選択ができます。今回、マイナポータルと連携しないので右側を選びました。
7 マイナンバーカードによる認証画面となります。
パソコンにICカードリーダーを接続してマイナンバーカードをその上に置きます。表示されている画面の『マイナンバーカードの読み取り』を選択します。
上の写真は、我が家のパソコン(M1 iMac24インチ)に接続したICカードリーダー(NTTcom製ACR1251CL)で、妻のマイナンバーカードを読み取っている状況です。
M1 Macでe-Taxに対応したICカードリーダー2機種を紹介します。
アイ・オー・データ USB-NFC3 (実売2,700円) | ソニー RC-S300 (実売3,400円) |
8 マイナンバーカードのパスワード4桁を入力します。
次から、確定申告書(e-Tax)への入力が始まります。入力画面が次々と変わっていきます。画面のすべてを載せると記事が長くなりますで途中の画面は省略してあります。
給与所得を入力します
1 最初、確定申告の所得の入力ページが表示されます。ここに、妻の給与収入と公的年金と個人年金の額を入力していきます。
2 給与所得のところで、『読込内容を確認』ボタンを選択します。妻のパート給与の源泉徴収票を見て入力していきます。給与所得と雑所得のところがピンク色になっています。これは前年の確定申告において入力があったことを示しています。今回は前回の内容を利用して入力できます。
3 給与所得の入力画面になります。支払金額に896,376円、源泉徴収税額0円を入力しました。
4 入力の結果、確定申告の給与所得のところに、346,376円が自動的に入りました。(給与収入 896,376円ー給与所得控除 55万円 = 給与所得 346,376円)
雑所得の公的年金等を入力
1 雑所得の公的年金等の『読込内容を確認』ボタンを選択します。
2 妻の公的年金 59,277円、企業年金 66,374円を入力しました。支払者の住所と名称は、前年の確定申告のデータが残っていますので、再度入力する手間が省けます。
3 妻の公的年金等の所得金額は『0』円と自動計算されました。妻の年金額の入力は公的年金 59,277円と企業年金66,374円の合計125,651円です。妻は年齢65歳未満なので年金60万円以下は年金所得は0円となります。
個人年金の所得を入力
1 雑所得のその他のところで、『読込内容を確認』ボタンを選択します。
2 妻の個人年金支払証明書を見て、個人年金収入金額 637,340円、必要経費 312,297円、源泉徴収税額 33,186円を入力します。保険会社の住所と名称は前年の確定申告データが利用できますので入力が省けます。
3 雑所得(その他)として、妻のお宝個人年金の情報が入力できました。個人年金の所得は、収入637,340円ー必要経費312,297円=325,043円となります。
3 妻の収入がすべて入力できました。e-Taxが所得金額を自動計算してくれます。結果、妻の2021年の所得金額の合計は 671,419円となりました。
所得控除を入力
1 確定申告の所得の入力が終わると、次に所得控除の入力ページが表示されます。
2 詳細の入力手順は省きますが、今回は2021年に支払った医療費と社会保険料と生命保険料を入力しました。
入力した金額から計算された控除額は、
・医療費控除額 90,330円 ・社会保険料控除額 69,320円 ・生命保険料控除額 43,234円
これらの控除に基礎控除 480,000円を加えると、所得控除額の合計は682,884円になりました。
この682,884円が妻の所得金額 671,419から引かれますので、課税所得は0円となり、所得税は0円となります。
入力結果を確認
今まで入力した結果と所得税の計算結果が表示されます。
一番上に、『還付される金額は、33,186円です』と表示されました。
妻のお宝個人年金から昨年2021年に源泉徴収された所得税33,186円の全額が戻る結果となりました。
収入金額は、給与が896,376円、雑収入の公的年金等が125,651円、雑収入のその他(個人年金)が637,340円です。
所得金額は、給与所得が346,376円 (=896,376円ー控除550,000円) 、公的年金等の所得は0円、個人年金の雑所得が325,043円 (= 637,340円 ー 経費 312,297円)です。妻の合計所得金額は 671,419円(12)となります。
所得から引かれる金額(所得控除)は、社会保険料控除 69,320円、生命保険料控除 43,234円、基礎控除 480,000円、医療費控除 90,330円です。妻の合所得控除は 682,884円(29)となります。
課税される所得(30)は、所得 671,419円(12) ー 所得控除額 682,884円(29) = 0円となり、所得税及び復興特別所得税の額(45)も0円となります。
結果、源泉徴収税の33,186円(52)は全額還付されます。
このように、確定申告により税金が確定し、還付される税金が決まりました。
この後の手順で、確定申告書データを税務署に送信し、問題がなければ、後日、還付金が妻の銀行口座に振り込まれます。
還付金の振込先を入力
銀行預金通帳(妻)を見て、還付金の振込先を入力します。前回の確定申告で既に登録してある場合は確認のみとなります。
2022年の確定申告(e-Tax)のページでは、この還付金の振込先口座をマイナンバーカードにひも付け登録できるようです。今回、『登録する』にしました。これで、国からの給付金があれば、すぐに登録銀行口座に振り込まれるようになります。
送信
1 送信前に、送信される書類の内容を確認します。申告書等の送信・印刷で『帳票表示・印刷』をクリックします。
2 確定申告書データに署名を行うため、『マイナンバーカードの読み取り』を選択します。
マイナンバーカードの6桁のパスワードを入力します。
3 送信するために、『マイナンバーカードの読み取り』を選択します。
マイナンバーカードの4桁のパスワードを入力します。
4 『正常に送信が完了しました』と表示されました。やっと、送信できました。『受付結果を確認する』を選択します。
5 『正常に受付が完了しました』と表示されました。問題なく受付されたようです。
受付日は1月28日、令和3年(2021年)分、所得金額 671,419円、還付される税金 33,186円です。
入力に使用した源泉徴収票や個人年金の支払証明書といった書類は、添付して送信しなくても良いので助かります。
申告データの保存
e-Taxで作成した所得税の確定申告書データは『r3syotoku.data』というファイル名でダウンロードできます。
このデータファイルは、来年の確定申告で利用できますので、来年まで大切に保管しておきます。
今回送信した後に、申告内容を修正したい場合、このデータを利用して、確定申告の修正申告ができます。
最後に送信された申告書が採用されます。e-Taxの場合、修正したい場合、何度でも修正版を送信すれば良いので気楽ですね。
⇒ 国税庁のホームページのQ&A『当初、提出した申告データに誤りがあり、訂正したいのですがどうすればいいですか。』を見て下さい。
これが3回目の確定申告です!
これで、3回目の妻の確定申告の送信が終わりました。
申告書に問題がなければ、約2週間後に還付金が振り込まれる予定です。
確定申告の送信日 | 妻の年齢 | 所得税 | 還付金額 | 還付金 振込み日 | |
1回目 | 2020年2月9日 | 60歳 | 306円 | 32,880円 | — |
1回目の修正申告 | 2020年2月16日 | 60歳 | 0円 | 33,186円 | 2020年3月4日 |
2回目 | 2021年2月10日 | 61歳 | 0円 | 33,186円 | 2021年2月25日 |
3回目 | 2022年1月28日 | 62歳 | 0円 | 33,186円 | 2022年2月18日 予定 |
妻の個人年金は10年間ですので、妻が70歳になるまで、後7回確定申告することになります。
まとめ
妻が60歳から毎年受け取っているお宝年金は、所得税3万円が引かれて支給されます。
この所得税3万円を取り戻すため、今年2022年も確定申告しました。
確定申告の結果、源泉徴収された所得税3万円の全額が戻ります。
今回は、妻の所得控除に私(夫)の介護保険料や医療費を追加して
妻の所得税が0円になるように調整しています。
(2022年2月17日追記) もうすぐ還付金 33,186円 が銀行に振り込まれます
e-Taxで妻の還付金処置状況が更新されました。明日2月18日に銀行に振り込まれる予定です。1月28日に確定申告してから還付金が戻るまで約3週間でした。
(2022年2月22日追記) 税務署から『国税還付金振込通知書』が郵送されてきました
2月18日、妻の銀行口座に所得税の還付金33,186円が振り込まれました。その4日後の2月22日に『国税還付金振込通知書』が届きました。これで、今年も確定申告して個人年金から源泉徴収された税金を取り戻すことができました。
この通知書(ハガキ)には、還付金の振込先、振込日、支払金額等が記載されています。