世の中、身近なものがネットにつながる時代になっているようです。
家に昔の体重計があり、気がついた時に体重を計測しては『また、増えてしまった』ということばを繰り返すだけで、体重を記録してまで管理する気にはなれませんでした。
最近、WiFi対応の体重計(体組成計) Nokia Body+という製品を使い始めたところ、昔の体重計とは比べ物にならないくらい便利になっていることに驚きました。
Body+に乗るだけで電源が入り、体重や体脂肪等の計測値が自動でネットに転送され、スマホアプリ上でグラフ化されますので長期の体重等の変化が容易にわかります。
このBody+を約2ヶ月使用した感想をまとめました。
WiFi対応とBluetooth対応の違い
Bluetooth対応のみの体重計、体組成計は、価格もお手頃で数多く販売されています。
Bluetooth対応のみの場合、体組成計本体で計測する毎にスマホと同期させる必要があります。体組成計本体の近くにスマホを持っていかなければなりません。同期がうまくいかないと言う感想も多いようです。同期がうまくいかなくて、ただの体組成計として使用している人もいるようです。
その点、WiFi対応の場合、そのような不便がまったくありません。約2ヶ月毎日使用しても体重等の計測値が保存されていなかったことは一度もありません。乗るだけ、後でスマホで見るだけです。
Nokia Body+は、WiFiとbluetoothの両方に対応していますので、WiFiのない環境になったとしてもbluetoothで使用することもできるので安心です。
体重計と体組成計の違い
体組成計は、体重の他に脂肪量、水分量、筋肉量、骨量を測定します。
体組成は、体組成計の表面の下に配置された電極により体に微弱な電流を流し、その抵抗値を計測して脂肪や筋肉率などの体組成を推定します。
脂肪は電気を通しにくく、筋肉等は水分が多く電気を通しやすいことから、脂肪とそれ以外の割合を推定できるようです。
Nokia Body+の使用準備
Nokiaの『Body+』をカーペットの上に置いたところです。表面がつるつるで高級感があります。計測する場合は、硬い床面に置く必要があります。どうしてもカーペットのように柔らかい上で計測する場合は、付属のカーペット用足キャップ4個を裏面の足に装着します。
『Body+』の裏面です。単4電池 4個が既に装着されています。
Body+をスマホやWiFiに登録
1 スマホにBody+用のアプリ『Health Mate』をインストールします。
2 スマホの設定画面で『bluetooth』をONにしておきます。
3 Body+の背面にあるペアリングボタンを3秒間押します。Body+の表示画面に『healthapp.nokia.com』と表示されます。
4 スマホのアプリ『Health Mate』を開きます。表示される画面に従って『サインアップ』、『スケール』、『Body+』、『インストール』を選びます。
5 Body+の背面のペアリングボタンを3秒間押し、『次へ』を選択します。
6 スマホがBody+を検出したら製品名『Body+』を選ぶと『Body+が接続されました』と表示されます。『次へ』を選択します。
7 スタート画面になりますので、『メールアドレス』、新規『パスワード』を入力し利用規約を読み、確認事項の左横のチェックマークを入れ、『作成』ボタンを選択します。
8 プロフィール画面で、氏名等を入力します。
9 Body+をWiFiに接続するため、検出されたWiFiネットワーク名を選択して、そのパスワードを入力します。
10 Body+計測時に表示させる項目にチェックマークをつけて、『次へ』を選択します。
11 『セットアップが完了しました』と表示されて、Body+を使う前の準備が終わりました。
Body+による計測
1 『Body+』の上面に、素足で乗ります。
私の場合、風呂に入る直前に、『Body+』を洗面所の床に置き、裸足の状態で足を『Body+』のつるつるした上面に乗せます。体重センサーが4箇所あるので、その4箇所のセンサーに体重が均等にかかるような姿勢を取ると表示パネルの4スミが点滅して正常に計測されたことを知らせてくれます。
そして、次の順番で表示パネルに計測値が次々と表示されます。
2 体重の表示です。『AAA』は、名前です。
Body+は、8人までの計測値を区別して管理できるのですが、人の区別は計測される体重で行っているようです。体重がほぼ同じ人の場合は、画面に2人の名前が左右に表示され、体重を自分の名前の方にかけると自分の体重として計測されます。もし、名前が特定されずに不明として登録されても、後で、スマホアプリ側で自分に割り当てることができるようです。
3 先回からの体重変化値と過去6回分の体重変化グラフが表示されます。
4 体脂肪率(fat)『22.9%』が表示されます。
画面の下に計測値の傾向を▼印で表示してくれます。この場合、標準値範囲(太い横棒)の右よりに▼印がありますので、体脂肪率が標準値内にはありますが、標準値内でもやや大きいことがわかります。
5 水分量(water)『53.5%』が表示されます。
6 本日の天気と気温が表示されます。午前と午後の平均天候と温度情報を表示します。これは、bluetoothのみの接続では提供されない情報です。WiFiに接続している場合のみ。
7 骨量(bone)『2.6kg』が表示されます。
8 筋肉量(muscle)『48.3kg』が表示されます。
9 BMIが最後に表示されます。
画面の下の太い線画面の下に計測値の傾向を▼印で表示してくれます。この場合、標準値範囲(太い横棒)の右よりに▼印がありますので、BMIが標準値内にはありますが、標準値内でもやや大きいことがわかります。
BMIは、やせているか太っているかの指標です。BMIの計算式は 体重(kg) x 10000 / ( 身長(cm) x 身長(cm) です。私の場合、今回、BMI=66.1kgx10000/(165×165)=24.3です。身長はスマホアプリに登録しています。
BMIの値 | 評価 |
18.5未満 | 痩せている |
18.5以上 25未満 | 標準 |
25以上 30未満 | 太っている |
30以上 | 太りすぎ |
計測値をスマホで確認してみます
Body+に乗ると、自動的に計測値がネットに転送されていますので、スマホで確認します。
1 スマホのアプリ『Health Mate』を開きます。その横のAppleアプリ『ヘルスケア』の徒歩データが『Health Mate』に取り込めます。
アプリを開いた最初の画面は『日記』画面になります。徒歩データ『1日の歩数 3,775』は、アプリ『ヘルスケア』から取り込まれたものです。これも便利ですね、両方のアプリを見なくてもすみます。
画面下のメニューの『ダッシュボード』をタッチすると本日のBody+で計測した体重以外の体脂肪率等の計測値も表示されます。
2 本日のBody+の計測値(左)がスマホ画面のグラフ(右)に追加されていることがわかります。
Body+の計測値 | スマホアプリ『Health Mate』の画面 | |
体重 | ![]() | ![]() |
体脂肪率 | ![]() | ![]() |
体内水分率 | ![]() | ![]() |
骨密度 | ![]() Body+表示:kg スマホ表示:% (対体重比率) | ![]() |
筋密度 | ![]() Body+表示:kg スマホ表示:% (対体重比率) | ![]() |
BMI | ![]() | ![]() |
WiFi対応 体組成計 Body+と類似商品との比較
2019年3月現在、WiFi対応の体重計、体組成計はわずか5製品しか販売されていません。
我が家で使用している海外メーカーNokia製 『Body+』と、その上位機種『Body Cardio』(比較省略)、その下位機種『Body』、国内メーカーのタニタの『BC-508』、昨年末発売された国内メーカーのエレコムの『エクリア』です。
メーカー | Nokia | Nokia | タニタ | エレコム |
製品名 | Body+ | Body | BC-508 | エクリア |
外観 | ![]() Body | ![]() | ![]() | |
型番 | WBS05 | WBS06 | BC-508 | HCS-WFS01 |
定価 | 13,910円 | 8,510円 | オープン | 13,608円 |
実勢価格 | 約10,600円〜 | 約4,800円〜 | セット15,390円 | 約9,300円〜 |
色 | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト | ホワイトのみ | ブラック、ホワイト |
WiFi | ● | ● | ● | ● |
Bluetooth | ● | ● | ー | ー |
発売日 | 2017年6月 | 2017年6月 | 2018年11月 | |
登録人数 | 8人 | 8人 | 4人 | 4人 |
体重 | ○ | ○ | ○ | ○ |
BMI | ○ | ○ | ○ | ○ |
体脂肪率 | ○ | ー | ○ | ○ |
筋肉量 | ○ | ー | ○ | ○ |
水分量 | ○ | ー | ○ | ー |
骨量 | ○ | ー | ○ | ○ |
内蔵脂肪レベル | ー | ー | ○ | ○ |
基礎代謝 | ー | ー | ○ | ○ |
電池・寿命 | 単4 x 4本, 8ヶ月 | 単4 x 4本 | 単4 x 4本, 半年 | 単4 x 4本, 1年 |
大きさ(mm) | 327 x 23 x 327 | 327 x 23 x 327 | 324 x 34 x 301 | 309 x 32 x 289 |
重量 | 2.1 kg | 2.1 kg | 1.3 kg | 1.5 kg |
Nokiaの『Body+』は、体組成計ですので、体重とBMIの他に体脂肪率、筋肉量、水分量、骨量も計測できます。
Nokiaの『Body』は、5,000円弱くらいで買えますが、これは、体重とBMIの計測のみです。
『Body+』や『Body』は、WiFi経由計測値がネットに転送され、スマホアプリ『Health Mate』やパソコンの専用ページ『healthmate.withings.com』のマイページで計測値の変化を確認できます。
タニタの『BC-508』は、タニタ唯一のWiFi対応の体組成計ですが、なぜか、タニタのオンラインショッピングサイト【からだカルテSHOP】で、しかも、別の製品とのセットでしか購入できません。単体で市販して欲しいと思います。『BC-508』の製品の詳細はこちら⇒【からだカルテSHOP】
国内メーカーエレコムの『エクリア』は9,000円ぐらい。アプリの速度が遅いというクチコミがあります。
Nokia Body+を約2ヶ月使用してみて
毎日、乗るだけで体重等の計測値が保存されていき、スマホで何時でも何処でも、現在までの変化がグラフで簡単に見ることができるのは、本当に便利です。
食べ過ぎた日には、体重の増加が計測され記録されてしまいます。
体重センサーが敏感なのか、勢いよく足を乗せると多めに体重が計測されますので、ゆっくり足を置くようにしています。
使い始めた当初は、減量しようという気持ちが強く、順調に減っていきましたが、最近は気が緩み、少し増えてきました。
このように、変化グラフを見ると気持ちの変化も記録されているようでおもしろいですね。