定年退職後の健康保険を任意継続ではなく国民健康保険を選びました。
任意継続を選んだ場合に比べて退職後2年で約50万円も節約できていました。
この節約額は私個人の実績です、勤務していた会社の保険組合、住んでいる地域、退職前年の収入、家族構成の違いにより異なってきますので、ネットの計算ページを利用してシミュレーションされることをおすすめします。
退職後2年間の任意継続と国民健康保険の保険料比較
退職後2年間の任意継続と国民健康保険の保険料(夫婦2人)を比較した結果です。
任意継続を選んでいた場合、2年間で75万円(月3.1万円)の保険料を払っていたでしょう。
私の場合、国民健康保険を選び、さらに軽減措置により2年間で24万円(月1万円)の保険料で済みました。
結果として、2年で51万円も節約できたようです。
年齢 | 保険加入期間 | 任意継続の保険料 (月31,280円) 参考 | 国民健康保険の保険料 [軽減措置なし] (自己都合退職) 参考 | 国民健康保険の保険料(実績) [軽減措置あり] (会社都合退職、特定理由離職) |
60 | 1年目 6ヶ月分(注1) | 187,680円 | 309,000円 | 130,800円 |
61 | 2年目 12ヶ月分 | 375,360円 | 279,600円 | 89,500円 |
62 | 3年目 6ヶ月分 | 187,680円 | 17,900円 | 17,900円 |
合計(24ヶ月分) | 750,720円 | 606,500円 | 238,200円 | |
差 | 基準 | -144,220円 | -512,520円 |
注1 私の場合、60歳で親会社を退職後、子会社で半年働いたため、国民健康保険の1年目は半年しか加入していません。半年は子会社の健康保険組合に加入していました。
任意継続の保険料
任意継続の月額保険料は2年間同じです。保険料は会社退職時に健康保険組合に確認しました。
目安としては会社在籍時の健康保険料に介護保険料を足した額の2倍(40〜64歳)。
会社在籍時は健康保険料の半分を会社が負担してくれていたんですね。
退職後、会社の健康保険を継続しても保険料は約2倍になります。
国民健康保険の保険料
国民健康保険は、前年の収入に基づいて保険料が決まります。
私の場合で、軽減措置(2年目まで)がない条件で保険料は
1年目 前年の給料が1年分あるため、月に5万円、半年で31万円。
2年目 前年の給料が8ヶ月分で、月2万弱円、1年で28万円。
3年目 前年収入ゼロでも、月3,000円、半年で2万円弱。
なお、国民健康保険の保険料には介護保険料が含まれています。
国民健康保険の軽減措置とは
退職理由が会社都合や特定理由離職の場合、国民健康保険の保険料が軽減されます。
前年の収入を30/100とみなして保険料を軽減するもので、離職の翌日から翌年度末まで適用されます。
私の場合、保険料が
1年目 309,000円 が 130,800円に 178,200円の軽減、
2年目 279,600円 が 89,500円に 190,100円の軽減、合計約37万円も軽減されました。
国民健康保険の保険料明細 (3年分)
市役所から通知が自宅に郵送されてきます。
保険料は保険税として課税されます。
こちらは、国民健康保険税決定の明細が印刷されたページです。
次は、保険税の納付額と納付期限が印刷されたページです。
納付は7月から翌年の4月までの10回です。
注)1年目と2年目は、軽減後の再通知明細のため、納付期限が明記されていません。最初の通知には納付期限が記載されていました。