先日、シャープのマスクが我が家に届き開封しました。
家電メーカーのシャープさんが国内工場のクリーンルームで製造したものです。
つけ心地は、もちろん、アイリスのサージカルマスクや格安中国製マスクとの違いも気になります。
これらのマスクとシャープマスクの違いを比較しました。
届いたシャープマスクの開封
注文から10日間も待ちに待って、ようやく届いたシャープマスクを開封します。
1 専用の梱包は、商品の大きさピッタリです。
2 梱包を開けると、『納品明細書』が見えます、千葉県のシャープ通販の配送センターから発送されているようです。
3 『納品明細書』を取ると、白い箱に『SHARP MA-1050 不織布マスク』が見えます。
4 梱包から白い箱を取り出しました。家電製品の箱のようなデザインでスッキリしています。
5 箱の品質表示部分です。 注 写真をクリックすると拡大されます。
5 箱のフタを開けると、ビニール袋に入ったシャープマスクが見えます。
6 ビニール袋が2セット、ビニール袋が型くずれしないように厚紙でサポートされています。
7 ビニール袋は、シャープマスクより幅広で余裕があります。
8 ビニール袋を外して、シャープマスク1枚を上から取り、広げてみました。
マスクの右下に『SHARP』と刻印されています。この文字SHARPが読める方が外側で、文字が反転して見える側が顔に当てる方なので、装着時に間違うことがないですね。
シャープマスクとアイリスマスクや格安中国製マスクとの比較
シャープマスクとアイリスマスクの外観
こちらは、マスクの外側です。上がシャープ、下がアイリスです。
大きさはシャープが少し大きく、折り目はアイリスが1段多く、耳ヒモはアイリスが太くなっています。マスク上部のノーズフィッターの長さはアイリスが短く、マスク周囲の超音波溶着部はシャープが蜜で狭くなっています。
こちらは、マスクの内側です。上がシャープ、下がアイリスです。
耳ヒモの長さは、シャープが長く、角の処理はアイリスが丸くカットされています。アイリスはV字カットがあり、装着時に顔との隙間を少なくしています。アイリスは折り目が四つ折りで口が当たる中央付近で上下に広がるようになっています。
シャープマスクと格安中国製マスクの外観
こちらは、上がシャープ、下が中国製です。シャープは送料込み50枚約4,000円、中国製は51枚送料無料1,000円。価格が4倍違います。中国製は我が家で買ったものです。
大きさはシャープが少し大きく、折り目は3段で同じ、耳ヒモの太さは同じ。耳ヒモの長さは中国製の方が長くなっています。マスク上部のノーズフィッターはほぼ同じ長さ。マスク周囲の超音波溶着部はシャープが蜜で狭くなっています。
シャープマスクと格安中国製マスク、アイリスマスクとの詳細比較
1 マスクの耳ヒモと超音波溶着パターン幅
こちらは、マスクの耳ヒモ取付部です。左がシャープ、中央が中国製、右がアイリスです。
注 写真をクリックすると拡大されます。
シャープは、耳ヒモがマスク外側に取り付けてあり、装着時にマスクを耳ヒモで外側から押さえるようになっています。中国製とアイリスは耳ヒモがマスク内側に取り付けてあります。これはメーカーの設計方針により異なるようです。
耳ヒモは、シャープが細いゴムの周りにらせん状に光沢のある繊維を巻きつけてあり、耳にかけてこすっても光沢のある繊維がすべって、肌とヒモがこすれにくい感じがします。中国製は普通のタイプです。アイリスは太くふわふわしたものです。
不織布の接合後に残る超音波溶着パターンの幅は、シャープが7mm、中国製が11mm、アイリスが13mmです。シャープは細かいパターンで不織布を接合していますので、不織布の実質面積が大きくなり、呼吸による空気の通過量が多くなるかもしれません。
2 マスクのカット断面
こちらは、マスクのカット断面です。左がシャープ、中央が中国製、右がアイリスです。左側がマスクの外側になります。中国製は我が家で買ったものです。
すべて、不織布の3層構造です。シャープと中国製の折り目(プリーツ)は一般的な3段、アイリスは中央から上下に折り目が2段ずつ合計4段になっています。写真ではわかりにくいのですが、中国製のみマスク上部にあるノーズフィッター(プラスチック)の中央に細い針金が入っています。シャープ、アイリスは、プラスチックのみで安全です。
⇒ 不織布の材料については、こちらのページが参考になります。
3 マスクの折り目を伸ばした状態
こちらは、折り目を伸ばした状態です。左がシャープ、中央が中国製、右がアイリスです。手前がマスクの外側になります。
折り目を伸ばした長さは、シャープが17.5cmで一番長く、中国製は16cm、アイリスは16.5cmです。シャープは幅広の折り目となっています。シャープが一番顔を覆う面積が大きいようです。
4 マスクの3層構造を広げた状態
こちらは、3層構造を広げた状態です。左がシャープ、中央が中国製、右がアイリスです。各マスクの左側が外側不織布、真ん中が2層目のフィルター不織布、右側が内側の不織布です。
5 マスクの外側不織布の水滴
5-1 シャープマスク
こちらは、シャープマスクの3層構造を広げた状態の拡大写真です。試しに、左側のマスク外側不織布に、水をたらしてみました。水をはじいていますので外からの飛沫を防いでいます。
シャープマスクの不織布は、3層すべて和紙のような模様があり、しっかりした感じがします。アイリスや中国製にはそのような模様はありません。品質が良いものかも?
5-2 中国製マスク
こちらは、我が家で買った中国製マスクの3層構造を広げた状態の拡大写真です。試しに、左側のマスク外側不織布に、水をたらしてみました。水をはじいていますので外からの飛沫を防いでいます。
中国製マスクの不織布は、極小の穴が全体に開いていて、やわらかい感触です。
5-3 アイリスマスク
こちらは、我が家で買ったアイリスマスクの3層構造を広げた状態の拡大写真です。試しに、左側のマスク外側不織布に、水をたらしてみました。水をはじいていますので外からの飛沫を防いでいます。
アイリスマスクの不織布は、極小の穴が全体に開いていてやわらかい感触です。
シャープマスクと格安中国製マスク、アイリスマスクの詳細比較まとめ
シャープ、中国製、アイリスのマスクの比較した結果を簡単にまとめました。
マスク | シャープ | 中国製 | アイリス |
型番 | MA-1050 | 20PN-7PM | |
大きさ
幅 X 高さ 幅 X 折目伸長 |
大き目
17.5 X 9.5 cm 17.5 X 17.5 cm |
普通
17.0 X 9.5 cm 17.0 X 16.0 cm |
普通(高さ低い)
17.0 X 9.0 cm 17.0 X 16.5 cm |
超音波溶着幅(横) | 0.7 cm | 1.1 cm | 1.3 cm |
折り目(プリーツ) | 3段 | 3段 | 4段 |
ノーズフィッター | 針金なし(安全) | 針金入り | 針金なし(安全) |
耳ヒモ | 細い(光沢繊維がらせん状に巻き付く) | 細く長い | 太くやわらか |
不織布の質感 | しっかり(和紙のような模様)、シルクタッチ | やわらか | やわらか |
購入総金額 | 50枚 約4,000円 | 51枚 1,000円 | 14枚 763円 |
1枚当たり金額 | 約80円 | 約20円 | 約55円 |
シャープマスクと格安中国製マスク、アイリスマスクの装着感
1 シャープのマスク
シャープは不織布部分が大きく、顔を広くゆったり覆うことができ、しっかり感のある不織布により型くずれしにくいと思います。このため、装着時にシルクタッチの不織布がペコペコしないので呼吸が楽な感じがします。さらに、息を吐いた時、スムーズにマスクから息が外に排出されるようで、息のにおいがこもらず、マスク内があつくなりにくいと感じました。口を動かしてもなめらかな不織布が肌に引っかかりにくいのでマスクを装着しての会話もしやすいと思います。耳ヒモは細いのですが、ゴムの周りにらせん状に巻かれたシルク調の繊維が耳との摩擦を軽減してくれて、耳が痛くなりにくいと思います。
2 アイリスのマスク
アイリスは、シャープに比べると不織布部分が小さく、顔を広くゆったり覆う感じではないです。やわらかい不織布ですが、四つ折りによりマスク装着時でも口元に空間ができます。耳ヒモが太くやわらかいので耳が痛くなりにくいと思います。息を吐いた時、マスク内に息がこもる感じで、マスク内があつくなりやすいと思います。
3 中国製のマスク
中国製は、1枚当たりの金額がシャープの1/4、アイリスの約1/3と安いのですが、ノーズフィッターに針金が入っています。シャープやアイリスは安全性を重視して針金は入っていません。シャープに比べると不織布部分が小さく、顔を広くゆったり覆う感じではないです。息を吐いた時、マスク内に息がこもる感じで、マスク内があつくなりやすいと思います。
マスクのつくり方(参考)
1 マスクの製造現場
マスクの製造現場の様子がわかるサイトがありました。⇒ 黒マスクの製造現場の紹介
2 超音波溶着装置によるマスク製作動画
超音波溶着装置によるマスク製作動画がありましたので紹介します。
マスクの不織布や耳ヒモは、超音波溶着により接合されていることがよくわかります。
3 超音波溶着について
超音波溶着は、接合したいものに超音波振動を与えて接合面に熱を発生させて溶着させます。
超音波溶着については、こちらに詳しく説明されています。
まとめ
人気のシャープ製のマスクがようやく我が家の届きました。
届いたシャープ製のマスクを開封しましたが、梱包や箱の品質が良いですね。
肝心のマスクとしては、どうなのか他のマスクとの違いが気になりました。
そこで、我が家にある、格安中国製マスクやアイリスマスクと比較してみました。
結果、シャープ製のマスクは、他のマスクと比べて、次のような印象を持ちました。
顔を広くゆったり覆ってくれて、しっかり感のあるシルクタッチの不織布により装着時に型くずれしにくく、吐いた息をスムーズに排出してくれて、さらに顔との摩擦が少ないので、呼吸が楽で会話もしやすいと感じました。
耳ヒモは細いのですが、光沢のある繊維がゴムの周りをらせん状に巻いてあるため、ヒモが肌と触れてもすべりやすく痛くなりにくいと思いました。
高品質と思われる不織布や特殊構造の耳ヒモがシャープ製のマスクの特徴だと思いました。